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tsukuru*hito (ツクルヒト)

乳がんを経験し、ユーザーから専門美容室の店長に。

株式会社PEER - 柴田 美紀

HatarakuHito

乳がんを経験し、ユーザーから専門美容室の店長に。

――『専門美容室ピア』はがん治療の副作用で脱毛した方などに向けて人毛ウィッグを提供しているんですよね。店長の柴田さんはどのような経緯でピアのことを知ったんですか?

柴田以前はスポーツインストラクターをしていたんですが、ある日から胃痛がはじまり、胸にもシコリがあることに気付き、検査をしたんです。その結果、乳がんであることがわかりました。治療の副作用で髪が抜け落ち、前職は退職。ピアの創業期にお客として来店していたんです。

――柴田さん自身ががんを経験し、ピアのユーザーだったんですね。

柴田そうなんです。その後、インストラクター時代にリラクゼーション関連の資格を取っていたことから「美容室が休みの日なら、ここを使っても良いよ」と代表に言われてボディケアを担当することになりました。仕事を辞めていたので、その提案をいただいた時はとても嬉しかったです。

――そうした経緯があって、ピアで働きはじめたんですね。いまはどんなお仕事をされているんですか?

柴田来店された方の相談に乗ったり、店舗の事務やマネジメントが中心ですが……髪を切ったりセットするといった美容師以外の仕事は全部ですね(笑)

――店舗には年間1,000名もの方が訪れるそうですが、1人ひとりの声に耳を傾けているんですか?

柴田はい。どんな病気も同じかもしれませんが、人はがんになるまで「自分ががんになるかもしれない」とは考えません。それは私も同じでしたし、身近にがんの経験者がいなければ知る機会もありません。まずはお話を聞き、時には私自身の体験も話しています。

――どんな部分にピアで働くやりがいを感じますか?

柴田初めて来店される方は、みなさんピリピリとしています。それは当たり前ですよね。がん治療の副作用や脱毛症、無毛症といった悩みを抱えているわけですから。でも、少しずつ話していくうちに、フッと肩の力が抜ける瞬間があるんです。その時、「この仕事をしていて良かったな」と思います。話すことで、目の前の人の役に立てていることが本当にうれしいんです。

――逆に、ピアならではの難しさはどんなところでしょう?

柴田一般的な美容室なら、「こんな髪型にしたい」と思ったことは大抵叶えられると思うんです。でも、ピアでは頭の形などからすべての希望に応えられるわけではありません。そこだけ理解してもらう必要があることですね。

――今後、もっと力を入れていきたいことはありますか?

柴田病院にはがん患者向けの支援相談室があり、患者さんをきっかけに病院の方とも交流が生まれています。もっと連携を深め、継続的に情報を交換していけば患者さんにとってより良い治療方法やメンタルケアが生まれるのではないかと期待しています。実際、患者さんだけではなく、医療関係者からも「ピアを知って良かった」と言われることもありますし、今後も私たちにできるやり方で患者さんのためになることをしていきたいですね。

Hatarakuhito

株式会社PEERb柴田 美紀

柴田 美紀

株式会社PEER
店長

Company

株式会社PEER

病気、治療、病気の副作用と共に生きるすべての人が暮らしやすい社会づくりに貢献するサービスを作り、提供する。

この記事を書いたライター

是永 真人

是永 真人 ( これなが まさと )