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tsukuru*hito (ツクルヒト)

tsukuruhito file #13

IoTで、事業も、夢も、広がっていく。

株式会社モアソンジャパン / 代表取締役社長 / 森川 恭徳

Webメディアの企画・運営を手掛ける『PrmaCeed』の代表・岩田彰人が、さまざまな業界のキーパーソンと対談するこの企画。 今回のお相手は、電子楽器の組込み系ソフトウェアやオフィスの業務システム、さらにラジオ局向けのオリジナルパッケージソフトなどを開発している、『モアソンジャパン』代表取締役社長・森川恭徳さんです。 同社では4つの事業部がそれぞれ異なったモノづくりに挑み、以前は各事業部が独立しているような形になっていましたが、森川さんは代表に就任してからIoTをテーマに4事業部をつなぎ、新しい技術開発にも率先して取り組む部署を新設しました。 技術革新の早さから先を見通すことが難しいと言われるソフトウェア業界。その中で、森川さんはこれからの時代に対応できる組織づくりをはじめています。

Chapter 3人も組織も、変化に柔軟に対応できるように。

岩田今後の事業展開として、既存のもの以外にやってみたいことはありますか?

森川趣味が自転車で、学生の頃はキャンプ道具もって野宿しながら北海道へ行ったこともあるんです。自転車のロードレースは世界ではメジャースポーツですが、日本だと超マイナー競技ですよね。ニュースを見ても、ゴールした順位はわかるけど途中経過のことはまったくわからない。そこで、ITを使ってこういうレース競技を可視化できないかと考えています。

岩田それは面白そうですね。センサーをつけて、動画を取って、速度や走り方のデータ収集や解析ができれば、これまでとは違った楽しみ方ができそうです。

森川もうすぐ東京五輪もありますが、ヨットやボートなど「観客から離れていく競技」もそうしたデータを送受信し続ければ競技や選手をより身近に感じられるんじゃないかと思います。そこから裾野が広がっていけばいいな、と。

岩田レース関連で言うと、ヨーロッパのF1番組ではリアルタイムにデータを駆使したり、レース開始前の解説番組でデータ分析・解析を駆使したりして、マニアからちょっと興味がある人までが楽しめる工夫をしていますよね。自転車やヨットも、日本よりヨーロッパで需要がありそうですね。


森川新しい技術って、使い方が大切なんです。そして、ビジネスになるか。ここをクリアするのがなかなか難しいんですが、技術だけ、ビジネスだけに偏るよりも、いろんな意見を集約してより良いモノを提供していきたいですね。

岩田いろいろな意見を集めるという意味では、やはり肝心なのは「人」になりますね。

森川ソフトウェアは、つくるのも使うのも、結局「人」なんです。だから人材教育と変化に対応できる柔軟な組織づくりに力を入れなければならないと実感しています。例えば、マネージャーが部下に対して「自分の時はこうだった。だからこうやれ」と指導しているようでは、はっきり言って劣化コピーができるだけ。マネージャーが社員1人ひとりの個性に応じた成長を導けるようにスキルを磨かなければならないし、同時に変化を受け入れられる組織をつくらないといけませんね。まだ道は遠いですが。

岩田人づくりと組織づくりって連動していますよね。

森川そうして次世代に良い状態で会社を渡したいですね。良い社長の条件は、「末永く続く基盤をつくれる」ことだと思うんです。特にソフトウェア業界は今後どう変わっていくのか見通しを立てにくいですから。

岩田経営基盤の強化という面では、自社製品やサービスの開発を推し進めているのは今後のプラスになりそうですね。

森川ブロードキャスト事業部ではラジオ放送局向けのオリジナルパッケージを開発していますし、ソリューション事業部では製品データや技術情報の一元管理を実現するPDM(Product Data Management)、製品のライフサイクルに関わる情報を管理するPLM(Product Life cycle Management)にも携わっています。今後もさまざまな自社開発製品やサービスを提供し、システム面からより積極的に現場をサポートしていきたいと考えています。

岩田製造現場などからは「データの収集・管理を行うプラットフォームを提供してほしい」という要望が多いんですか?

森川「IoTを使って工場を“見える化“したい」と求められることが多いです。でも、個人的にはIoTをもっと広く捉え、設計部門と製造現場をつないだり、さらにマーケットと連動させるなど、より付加価値の高い技術を提案していきたいですね。

岩田そう考えると、IT化が進んだとは言ってもデジタル化、数値化されていないものってまだたくさんありますね。

森川製造現場だけではなく、ヘルスケアやスポーツの分野でも、今後さらにIT化は進みます。音響や画像は当社の強みの1つなので、その特徴を活かして事業領域を広げていければ良いですね。

岩田社員の方々から何か新しいアイデアが出てくることはありますか?

森川企画コンテストを開催しているので、そこからいろいろ出てきますよ。今度、社員のアイデアから生まれた「浜松市向けのゴミ出しアプリ」をリリースするんですが、その件で浜松市長を表敬訪問することになりました。技術者も連れていくので、この機会をさらなる励みにしてほしいです。

岩田事業部ごとに核となる技術があり、社員の方から面白いアイデアが出ればコアバリュー開発室が中心となって製品化できる。IoTで事業部がつながったことで、今後の展開にもより幅が出そうですね。

森川どの分野でも、みなさんに喜んでもらえる製品やサービスを提供できるよう頑張ります。

岩田本日は長い時間ありがとうございました。

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森川 恭徳

森川 恭徳

株式会社モアソンジャパン
代表取締役社長

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株式会社モアソンジャパン

先進・独創のソフトウェア開発技術と、トータルITソリューションを提供するソフトウェアの受託開発・販売会社です。

この記事を書いたライター

是永 真人

是永 真人 ( これなが まさと )