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tsukuru*hito (ツクルヒト)

tsukuruhito file #16

良いモノを、つくる人を、守りたい――社員に見せる、等身大の経営者像。

OMソーラー株式会社 / 代表取締役 / 飯田 祥久

Webメディアの企画・運営を手掛ける『PrmaCeed』の代表・岩田彰人が、さまざまな業界のキーパーソンと対談するこの企画。 今回のお相手は、太陽熱を蓄熱して床暖房や給湯に活用する「パッシブソーラーシステム」であたたかい家づくりを実現している、『OMソーラー』の代表取締役・飯田祥久さんです。 同社は創業以来、住宅設備メーカーとして日本の気候や風土に適応した地域建築を推進。技術開発にも積極的に取り組み、OMソーラーシステムを導入する会員工務店への建築技術・設計・施工なども指導しています。 前職が銀行員だったという飯田さんは、どのような想いで会社経営に挑んでいるのか――対談の中で浮かび上がってきたのは、家づくりと同じようにあたたかい会社づくりでした。

Chapter 3健康的な生活を手に入れるため、パッシブデザインの知恵が役立つ。

岩田 家づくりを考えた時、いま日本が抱えている問題点や課題はあるのでしょうか?

飯田 日本は世界有数の先進国でありながら「冬に人が亡くなってしまう国」なんです。この原因は明確で、豊かな温熱環境が整っていないから。そのためにも、気密と断熱について考え抜いた家づくりが必要だと思います。

岩田 私は若い頃スノーボードの大会に出場していて、雪を追って世界中を回っていたんですが、確かにヨーロッパなどは家を暖かくする手段としてセントラルヒーティングが一般的ですよね。

飯田 日本で新築の家を建てようとする時、キッチンやデッキにはこだわるのに、寒暖については「エアコンがあれば良い」という程度ですよね。慶応大学の教授とお会いした時、「人は45歳くらいから体にガタがくる。いくら医療が発達しても、結局は規則正しい生活が大切なんです」という話をされていました。寒暖対策をないがしろにすると、高齢者は年々辛くなり、子供も体が弱くなる。キッチンにこだわるのと同じように、もっと冷暖房設備にも注目してほしいですね。

岩田 <健康的な生活を手に入れるためにパッシブデザインの知恵が役立つんですね。/p>

飯田 そうです。例えば、「庭の植栽を通ってきた風は涼しい」とか、ちょっとした工夫を取り入れることで家はとても過ごしやすくなります。

岩田 2018年の夏は猛暑で、テレビでは「エアコンをどう使えば寝やすくなるか」というテーマも取り上げられていましたが、家を建てる段階から冷暖房のことを考えておけば、そのようなことにも悩まずに済みそうですね。

飯田 そうすれば、何世代にもわたって住める家になると思うんです。日本は1世代で1軒の家を建てるため、世代ごとに家の負債を抱えてしまいます。そして、新築を建てすぎたせいで昔は子供たちがたくさんいたのに、いまはゴーストタウン化してる街もある。だけど、最初にしっかりとした家を建ててしまえば、世代ごとに1,000万円くらい掛けてリフォームすることで時代や事情にあった家がつくれるんです。

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Tsukuruhito

飯田 祥久

飯田 祥久

OMソーラー株式会社
代表取締役

Company

OMソーラー株式会社

自然環境の力を利用した空気集熱式のパッシブソーラーシステム、OMソーラーの開発および販売を行う。

この記事を書いたライター

是永 真人

是永 真人 ( これなが まさと )