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tsukuru*hito (ツクルヒト)

tsukuruhito file #X1

宇宙と航空――次世代の基幹産業を育てるために。

原田精機株式会社 / 代表取締役 / 原田 浩利

株式会社山之内製作所 / 代表取締役社長 / 山内 慶次郎

自動車やオートバイの0次試作を行い、自社での人工衛星打ち上げにも挑む『原田精機』の代表・原田浩利さんと、ボーイング787の機体や航空機エンジン部品の製造を手掛ける『山之内製作所』の代表・山内慶次郎さん。 それぞれ浜松と新潟の中小企業でありながら、日本の宇宙事業と航空事業をリードするお2人を迎え、『PrmaCeed』の代表・岩田彰人が司会役となり3者対談を行いました。 それぞれの業界の展望と課題について意見を交わし、より良い未来を築くために何をするべきか――専門的な見地も交え、濃密に語り合った様子をお届けします。

Chapter 3宇宙ビジネスの可能性は無限大。いま必要なのは、可能性を生む対話。

宇宙ビジネスの可能性

岩田 一方、宇宙はどうでしょう。基幹産業への道のりはまだ遠いですか?

原田 宇宙はまだはじまったばかりだからね。だけど、可能性の裾野は広いと思ってる。

岩田 裾野が広いとは、どういうことですか?

原田 人工衛星を1機飛ばせば、いくらでもアプリケーションをつくれる。

原田 人工衛星の活用方法ですぐに思いつくのはGPSや衛星放送だろうけど、いまでは「花粉の飛んでいる地域」や「稲刈りに最適な時期」なども人工衛星からの受信データでわかるようになった。こうした使い方をもっと広めれば、在宅でアプリ開発をしているような人も手軽に宇宙ビジネスに参入できるっていう参入方法もあるっていう事。

岩田 人工衛星からの受信データを使ってビジネスできるから裾野が広く、自由度も高いというわけですね。そうした自由度は、まだ航空にはありませんよね。

山内 航空の場合は、「1機に300人を乗せて運ぶ」という確固たるミッションがありますから、そこまでの自由度はないですね。

山内 航空機の無人化が進み、ドローンのように垂直離陸のできる空飛ぶタクシーや空飛ぶ輸送機器が生まれてくれば、機器そのものだけでなく、関連するアプリケーションを含めて、自由度は飛躍的に上がるとは思います。ただ、まだ先の話です。その点、宇宙はアイデア次第で一攫千金を掴めるかもしれない夢がありますよね。

岩田 アイデアで道が拓けるという点ではIT業界と同じですね。将来的には宇宙と航空が融合するような時代もくるでしょうか?

宇宙と航空が融合する時代

山内 ゆくゆくはリニアモーターカーと同じように、エンジンや電気ではなく超電導の力で浮いて飛べるようになるはずです。
重力を無視してモノが動くようになれば、宇宙と融合する時がくると思います。そのためにも、原田さんをはじめ多くの人に宇宙開発に力を入れてほしいですね。

原田 宇宙分野はまだアイデアが先行しているから、運用なども任せてもらえるようになればビジネスの幅もどんどん広がると思うよ。

岩田 宇宙・航空といった次世代の基幹産業を育てるために、いまから取り組めることは何でしょうか?

山内 業界の垣根を飛び越えていろいろな企業同士で対話することが必要でしょう。できればフォーラムが欲しいですね。

原田 それと、経営者が成功するまで諦めないこと。

山内 それは本当に大切ですよね。諦めず、しっかりと将来を見据えて経営を楽しむ。そうしないと次世代技術の波に飲み込まれてしまいます。

岩田 では、「ちょっと経営がつまらないな」「もう辞めようかな」と思ったら、まずお2人に相談しますね(笑)

原田 ただ聞くだけじゃつまらないから、ゴルフしながらね(笑)

岩田 わかりました(笑) 本日はいろいろと話していただき、本当にありがとうございました。

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Tsukuruhito

原田 浩利

原田 浩利

原田精機株式会社
代表取締役

Tsukuruhito

山内 慶次郎

山内 慶次郎

株式会社山之内製作所
代表取締役社長

この記事を書いたライター

是永 真人

是永 真人 ( これなが まさと )